ルダへ随分間があいてしまいました。私は元気にしています。今はあまりひとつの拠点に長居できないので、返事は送らなくて結構です。色んなことがありました。蛮神と呼ばれる巨大な敵を無力化したり、長く暗い洞穴の奥底へ潜り、敵を倒したり。冒険者は楽しいけれど、戦ってばかりの毎日です。呪術ギルドに入門した私ですが、今はどちらかというと、幻術ギルドの方にお世話になっています。回復魔法も、だいぶ慣れてきたのよ。そうそう、念願のクルザスに行って、氷の滝を見てきました。壮観でした。なんだか疲れてしまったので、これをモーグリに渡したら、少し休みます。じゃあ、元気でナユ
ナユ
エオルゼア冒険記
ルダへ変わりなく、やっていますか?ナユです。今回は、呪術士ギルドの冒険者に会うきっかけになった事柄を、書き記そうと思います。あなたには、事細かには話していませんでしたが、私が呪術士ギルドに入ったのは、この冒険者の手引きを代行するためでした。南部森林の、バスカロンドラザーズに立ち寄ったときのこと。金色と、銀色のチョコボの羽を、握りしめた召喚士が、なんだか思い悩んだ面持ちでいるところに、私が立ち会ったのがきっかけでした。見たことのない羽に私が見とれていると、召喚士はひとつ間をおいて、困ったように微笑みました。「きみは、冒険に興味はない?」ララフェルの召喚士は、そう聞いてきました。『冒険』その言葉に、私は長らく穏やかでいた胸を貫かれるような、弓か槍か、はたまた雷にでも打たれたかのような、強い眩暈を感じました。あなたも知る通り、私の本棚には、冒険書がたくさん並んでいます。だからこそ、それはお伽噺のように、他人事として、常日頃から冒険者との間に、壁があるような気がしていました。「僕の友人を、導いてくれる人を探しているんだ」ララフェルの召喚士は、こう言いました。・砂の都、ウルダハへ行き、呪術士ギルドに属すること・友人が困っていたら、手を差し伸べること・冒険を楽しむことそれを守るのであれば、ギルドへの紹介状と、このチョコボの羽と、僅かばかりの礼金を、きみにあげよう。そういって、その人はアラグの白...
ルダ へ元気にしていますか?ナユです。私は無事にウルダハへ着きました。ここには驚くほど木々がないですが、その代わりにとても広い空があります。冒険者ギルドではララフェル女性に迎えられ、呪術師ギルドではララフェルの男性から呪術を教わっています。グリダニアとは違って、こちらにはララフェルが多いです。呪術師ギルドでは、同じグリダニア出身のエレゼンと知り合いました。なんだか危なっかしくて、ルトを見ているときのように目を放せない人です。ルダは、仕事は忙しくないですか?あなたのお陰で、冒険者の道を選べたことを、とても嬉しく感じていますが、姉としては、あなたたちと顔を合わせない夕べは、寂しさで落ち着きません。守護天節の飾りも、もうすぐ終わるそうです。冬も近いですね。なにかいるものがあれば、手紙をください。旅先でさがしてみます。また遠くないうちに手紙を送ります。カル、トナ、ルトにもよろしくね。ナユ